突然ですが、みなさんはマングローブについて
どれくらい知っていますか?
マングローブについて環境学習等で質問してみると
多くの方たちは、一つの植物名だと思っている人が大多数です。
また、海に生育していると思っている方も多いようです(T_T)
マングローブとは
海水と淡水の混ざりあう汽水域に生育している植物群
をまとめてマングローブといっています(^^)/
マングローブの仲間は、ヒルギ科の種が多く、
世界中では100種類ほどあるといわれています。
うるま市州崎には、
オヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギ・ヒルギダマシ・ヒルギモドキなどが
植栽されています。
↓州崎マングローブテラス干潮時↓
↓満潮時↓
今回は州崎マングローブテラスに生育しているマングローブを
紹介したいと思います!
オヒルギ
方言名:ウーピンギ(沖縄)・インギー(宮古)・ミープシギ(西表)・アカバナーヒルギ
科名:ヒルギ科
学名:Bruguiera gymnorrhza Lam.
分布:アフリカ、オーストラリア、熱帯アジア、ポリネシア
日本では奄美大島以南琉球列島
形態:大高木、常緑広葉受樹、高さ10m以上、花は赤黄色
果実は円錐形か卵形、胎生種子20~30cmで角ばっている
用途:染料、用材
メヒルギ
方言名:インギ(宮古)・ビープシギ(西表)
科名:ヒルギ科
学名:Kandelia candei(L.)Druce
分布:ボルネオ、南中国台湾などの東アジアからインド
薩摩半島南部(西表、八重山、宮古、沖縄本島)
鹿児島(喜入町、大浦町)
形態:小高木、常緑広葉樹、高さ3~4m
内外花は白色、果実は卵形、胎生発芽し、20~30cmほどのよう根を垂れる
ヤエヤマヒルギ
方言名:インギー(宮古)・マツァプシビ(西表)
科名:ヒルギ科
学名:Rhizophora mucronata Lam.
分布:オセアニアからインド西部、沖縄島(北限)以南
形態:小高木、常緑広葉樹、高さ3~4m内外、タコの足のような支柱根を出す
花は白色、胎生種子は20~40cm
用途:染料、用材
開花:9~10月、実生は7~8月
ヒルギダマシ
方言名:??
科名:クマツヅラ科
学名:Avicennia marina(Forsk.)Vierh.
分布:オセアニアから東アフリカ、熱帯アジア
日本では宮古島が分布の北限
1995年ごろから沖縄本島に移入
形態:20m以上の高木(沖縄では2~3m)
花は黄色(5~6月開花)、種子はソラマメ形(9~10月頃)
用途:薪、健在、パルプ、肥料、飼料(栄養価が高く世界中で家畜の飼料となっている)
ヒルギモドキ
方言名:??
科名:シクンシ科(Combretaceae)
学名:Lumnitzera racemosa Willd.
分布:オセアニアからインド
日本では、沖縄島が北限地(金武町億首川河口)宮古島ではみつかっていない
形態:10m以上の中高木(沖縄では2~3m)花は白色で先端が針状になっている
7~8月開花、種子は楕円形で5~10mm
葉の先端がハート形に切れ、肉質厚く、楕円形で常緑
用途:薪、枕木、舟材、建材、床材
またマングローブの森の湿地には、
トビハゼや大きなシジミガイやマキガイ、
シオマネキやノコギリガサミが群がり、満ち潮になると小魚達が
群れをなして林の中に駆け込んできます。
マングローブの森は植物プランクトンや動物プランクトンの豊富な森で
陸地の生き物と海の生き物が交流し合う素敵な森です(*^_^*)
マングローブの森は、魚や貝、かになどの幼生のゆりかごといわれ
沖のサンゴ礁やいのう(漁礁)を育む海の森へと発達します!
地球環境を再生させるパイオニア植物群なのです\(^o^)/
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